アジア放浪と里山輪行

ボッーと流されるままの人生を送って居る時、澤木耕太郎の放浪記「深夜特急」に感化された貧乏放浪旅です。 将来僅かな年金で沈没(旅の途中長期に留まる)しながら放浪をするには、如何ほど有れば出来るか、リタイア生活の予行演習でも在り、日本人に生まれた幸せの確認旅でも在りました。 男のロマンか経済格差を利用した卑怯者か?

カテゴリ: ドンハ 04年

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田舎町ドンハのバスターミナルの切符売り場に行き、

フエ行きを12000ドン(¥84)の切符を買おうとしたが、売ってくれない。

直接車掌から買ってくれと言っている様だ。




そんな事は分っている。

昨日の夕方、下見に来た時、車掌が5万ドンとぶっ掛けていたから、

正規価格で売ってくれと言っているのだ。




そんな事私に言われても困ります。

売れないものは売れません。

外人には売らない事になっています。  ←全部推測(下も)



「わぁった! もうええ!」

此処からフエまでは100km程ダナンまでは200km。

フエが有って、その向こうにダナンがあるのは、頭に叩き込んであります。




フロントガラスにDANANGと書かれているのを確かめてから。

「おっちゃん、フエまで行きたいやねんけどなんぼ」

『タムムォイギン(8万ドン)≒¥560』

「アホ言うな、そこの切符売り場にムォイハイギン(12000ドン)と書いてあるやんけ」

『タムムォイギン(8万ドン)≒¥560』

「なんぼ外人でもあんまりやないか」

『タムムォイギン(8万ドン)≒¥560』

「そうか、わぁった!もうええわ!目の前の国道で長距離バス拾うから」

『タムムォイギン(8万ドン)≒¥560』

「もうええ言うてるやろ」

怒って背を向け2~3m歩いた。




『おっさん、ナムムイギン(5万ドン)でええわ』

「高すぎると言うとんじゃ!」

『ほな、ボンムォイギン(4万ドン)にしたる』




国道を走る長距離バスを停めてフエまで乗せて貰える自信はない。

同じ様に吹っかけられるのは目に見えている。

「バームォイギン(3万ドン)でどや!」

車掌は渋々了承。

「なんで不満やねん正規の倍以上やで、一号線はフエのド真ん中通っているやろ、言うた所で停めてや」 ←願望発言





バスと言っても小型バンのTOYOTAタウンエースで、まだ3人しか乗っていない。

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20分待って出発した途端にUターンして

分離帯も在る対向車線の客を拾う。




少し位の荷物があるからとて、

バス駅まで来んどころか反対側車線で待つなよ、

ねぇちゃん甘え過ぎちゃうか。





再びUターンして、ダナンに向かう。




分離帯の向こう側まで客探す方もどうかと思うが、よう見てるなぁ危ないで。




客を拾うため民家の有る所はイラつくほど遅いが、

郊外に成ると100km/h近くでぶっ飛ばす。



この辺は、ベトナムに入って直ぐのTienYenの町に行った時と同じだ。

近距離客ばかりで、好き勝手な所で乗り降りしている。





念のため、お客の兄ちゃんにフエの地図を見せ、この太い道は一号線で此処を

通るのかと聞く。

そうだと思うと答えてくれる。




聞いているという事は、着いたら教えてくれと云う事やで

分っているやろな兄ちゃん。




この辺の道沿いは何故か、ところどころ白っぽい土をしている。

石灰の様にも見えるが、気に成っても聞くすべがない。




街に入らぬ内にバスターミナルに着き、此処が終点のフエだと言う。

客も全員降りる。




フロントガラスに置かれたDANANGの看板は何時の間にか裏返されていた。

客が居ないから、半分で打ち切りかよ!




ひとり居座って抵抗するが相手にされない。




7~8人の客引きバイタクに囲まれ、$3でフエの街まで乗せてやると言う。

それで無くとも頭に来ているのに、吹っかけてくる。

バックも勝手に持ち出そうとするので、怒鳴り散らす。




2~3人諦めたが、今度は$2と下げて来た?

「ムイギン=1万ドン≒¥70これ以上払う気ないからなムイギンやで」

残りも散っていった。



土地勘は全然無いが、一応フエのバス駅で横を一号線が走っている。

街は近いはず、駄目でも国道でバイタクを拾えば良い。




客を取り合いしている位だから、バイタクには不自由しないだろう。



一人だけ気の弱そうな若い男が、ターミナルを通り抜け数十メートルも付いて来る。



歩きながら、


『$2』と男。

「ムイギン=1万ドン≒¥70」 とおっさん。

『$1』と男。



無視する。



そして、男は『ムイギン1万ドン≒¥70』



よ~しOK頼むわ。



やっと勝てた気がした。



昨日、DMZ(非武装地帯)ツアーで一緒に成った先生達から

聞いていたホテル(地図)までは、3km以上有った。



遠い、これでムイギン1万ドン≒\70なら安い。



笑みが、こぼれっぱなしだった。

最後にやっと勝てた。




しかもホテルまで迷わずに送ってくれた。

納得のバイタク選びだった。





フエ04~05年に続きます。続きは此処をクリックです。




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ドンハの町は、1号線と9号線がT字に交わって、

その道沿いだけに家が連なっていて

夜は、国道を曲がると真っ暗で流石のおっさんも入って行けませんでした。




ベトナムのネット屋は、日本のコンビ二以上によく有るので、

この町に来る一ヶ月間以上、困る事はありませんでした。

ところが、この町には何処にも有りません。




一号線沿いを何処までも歩きましたが、見つける事は出来ません。 

こんな事は初めてでした。




夜行列車を降りて直ぐにDMZ(非武装地帯)ツアーに参加したので、

この町は何処にも行っていませんが、ネット屋も見付からないようだし、

明日の昼にはフエに行こうと決めました。




鶏の鳴き声がうるさくて目が覚め、カーテンを開けると隣は、

数十坪も有る大きな墓でした。

隣の家がピッタリ引っ付いている方が鬱陶しいので、

別に墓でも嫌ではありません。




昨晩は、暗過ぎて行けなかった横道を入って行くと用水路に当たり、

そのあぜ道を歩きました。

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この辺は、湿地帯で水溜りだらけです。

男二人掛りで、家庭用(220V)のコンセントから線を引き、

棒の先から電気を流し、魚を採っていたが、

獲物を捕るところは見られませんでした。




獲物より感電しないかの方が気に成りました。



牛の他に、放し飼いのアヒルと鶏が沢山のヒナを連れ、田んぼや空き地を自由

に動き回り地面を掘り返し虫や草を取っています。




こんな風に育った地鶏だから美味しいのだと納得した。




つまらぬ町だと思ったが、田舎の風景を見られたので泊まって良かった。




そうだ朝飯はまだだった。

町の南にあるドンハ市場に行きました。

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小さな町なのに、

ハノイで一番大きいドンスアン市場の3倍はあるほど大きい。




交通の要所でドンハの町以外の客が有るのか、

バイクも3階まで上がって行ける。




トリニトロンでは無い、角の丸いブラウン管のSONYも売っている。

甘い匂いのココナッツミルクパウダーの塊まりも始めて見た。、




ドンハ市場は、百貨店・問屋・市場と何でも揃っていて活気が有ました。

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100km程隔れたフエを朝6時頃出て、廃墟の様なドンハホテルに

着いたDMZ(非武装地帯)ツアー客は、此処で朝食を取ります。



旅行社のオヤジは、ガイドでも有って、途中参加のおっさんとチェコ人の三人

は此処から乗り込んだ。



当然英語オンリーの案内で、アカンたれのおっさんは、日本人を探してへばり

付く、二人の若い女性と小学校の青年教師、それに田代まさし似の放浪青年の

4人が乗っていました。



冬休みと言う事で此れから先は、学校の先生とよく会いました。



縦長のベトナムを東西に横切る9号線を西側ラオス方面に走って行きます。



今までの沿岸部と違って舗装も途切れがちです。



このままラオスに抜ける行き方も有るのですが、

トラックかバスか判らないようなバスは、

時間も掛かりかなりハードらしいです。

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ラオ族の家が見えてきました。



高床式で、隙間だらけの窓や扉は竹を編んだ粗末な物で、

幾ら南国とは言え山中の夜は寒いだろうな。



電気も無いようで、歴史的な事情は分からないが相当貧しそうでした。



青年教師は、生徒に見せる為と言って盛んにシャッターを切る。



こういうのを見ると日本人に生まれてつくづく良かったと思ってしまう。



そして旅に出るのは、それを確認しに行っている様な気もする。



ホーチミントレイルを遠くから眺め、

Khe Sanhミュージアムでベトナム戦争の残骸等を見て、

米軍ヘリコプターの大きさには圧倒される。

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Vinh Mocトンネルを見学、トンネルを抜けた途端海がひらけるが、

海からは気付かないだろう。



来る直前にNHK-BS放送で見た風景と同じで感動も複雑、

親達と違って戦争を知らずに育って57歳(当時)に成ったが、

戦争に巻き込まれなくて良かった。



ベトナム人同世代は、確かに少なかった。



同行の青年教師は、10日間の旅で、おっさんの放浪を羨ましがったが、

10日間でも出られるだけでも良いかも知れない。



まだまだ若く、教師なら幾らでも出られるだろう。



おっさんは、タイから先は未定だが、

マレーシアに行くかも知れないと言うと

女性の一人は、来年マレーシアに留学するので、

情報を教えて欲しいと言っていた。



廃墟の様なドンハホテルに帰って来て、二階のトイレに行きました。



女性と青年教師は、一緒に写真を撮ろうと待っていてくれて、

二人とツーショット写真を撮った。



名刺を渡したが、帰国後も写真は届いていなかった。



当時は、スマトラ地震の影響?か、ベトナム中部のネット事情が極端に悪く

そしてメールで写真を送れる事も知らなかったので、

アドレスも変えてしまった。



それは、青年教師も同じ事だった。



もしこのブログを見ていたら連絡下さい。

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フエに帰るバスを見送る時、一緒に乗って行きたかった。

一号線を南に走るバスを何時までも見ていた。

意欲的な若者達と遇って、おっさんは嬉しかったが、

一人残され寂しかったのかも知れない。




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