アジア放浪と里山輪行

ボッーと流されるままの人生を送って居る時、澤木耕太郎の放浪記「深夜特急」に感化された貧乏放浪旅です。 将来僅かな年金で沈没(旅の途中長期に留まる)しながら放浪をするには、如何ほど有れば出来るか、リタイア生活の予行演習でも在り、日本人に生まれた幸せの確認旅でも在りました。 男のロマンか経済格差を利用した卑怯者か?

2010年12月

イメージ 1

龍勝(地図)郊外の少数民族桐(トン)族の村、銀水桐賽は、

“某それがしの歩き方”では入場料50元≒800円と書かれている。



時間的に舞踊ショーが見られないから引いてくれたのかも知れないが、

入場料は40元で、

切符も三枚綴りの手書き領収書をくれて入場券が無かったのは、

団体しか来ないからだろうか。

イメージ 2

中に入ったらショーが終わった所で、


肝心の風雨橋には、そんなに興味は無い様です。



40元も払ったのだからショーを見ようと思い時間を潰すが、

他には狭くて銀水滝以外は見るところも無いので、

次のショーまでの時間を持て余してしまう。

イメージ 3 イメージ 4

看板に書かれた通りに、上海からの団体が到着して

素朴な若い男女のトン族舞踊ショー始まった。



舞踊の幕間に見覚えある歌手が民謡?を歌ったが、

冴えない普通のおじさんなのに、高いサイン付きCDは、

取り合いをする様に売れている。



そしてカラオケ状態に成り、無理やりデュエットしても驚きはしない。

旅行中の中国人は、派手に楽しむから当てに成らないが、

上海からの団体が奪い合って合唱する位だから全国区スター歌手かも、



おじさん歌手は、前夜に桂林の歩行街で見かけたおじさんだった。

イメージ 5 イメージ 6

中国では、何処の町でも安い公共バスが便利だ。



行き先、経由地も漢字なので土地勘の無い者でも直ぐに乗りこなせて、

マイカーやバイクは程遠く鉄道も未整備な性で独占している事もあるが、

チョイ乗りは大抵1元(\16)程度と殆ど待たずに直行するので、

良く利用しました。



最近の都市部は、そうでもないらしいが、

高速を含め渋滞や無意味な信号も少ない。



中心部人口1~2万人位?の龍勝の町は、

地形や人口集中度が恵まれているのか中長距離以外、

3路線の町内公共バス(16円)が、10分置き位に深夜まで走っていた。

イメージ 7 イメージ 8 イメージ 9

龍勝の町から銀水賽桐へ行くのに、

中距離バスの三江行きに乗り込むと怪訝な顔をされたのは、

何故、安くて便利な町内公共バスに乗らないかと思われたのだろう。



日本では、この程度の町ではとても考えられない路線と頻度だ。



まさに公共バスで、皆が利用すれば自動車は勿論、

バイクも自転車もいらないと云う事です。




イメージ 1

龍勝町の宿は、何時もの様に町中央に在るバス駅から少し離れ所の

更に通りからも離れた所で、

先ずは一見客に気が付かない宿から探し始めました。



断られる度に離れて行くが、小さな町なので気に成るほどでもありません。



4軒目に、全面改装中ですが一応当たってみると

おばちゃんは作業員と相談して、

改装中で唯一宿泊可能部屋を泊めてくれる事に成った。

イメージ 2

正に工事中の室内は散らかったままです。



すっかり安宿ばかりが続き、もう50元も出す気は無くなっているのと

一日でも早く銭にしたい?おばちゃんと見事一致して

ピカピカのプロパン温水シャワー付き部屋を30元≒500円でした。

イメージ 3

掃除前なので目立たぬが、

とにかく何から何まで新しいのは気持ちが良い。



アルミサッシ枠に、メーカー文字の書かれた保護テープが、

ベッタリと必要以上に貼られていて

大改装を台無しにしていると思ったので、

『保護テープを剥がさないと被っ着いたままに成って仕舞うよ』

と余計な事を言ったのは、きっと掃除後も其のままにして

剥がさない気がしたからでした。

イメージ 4

夕方に、全部がピカピカの室内に入ると

予想通りテープは其のままだった。



もう一度、『剥がれ無い様に成るし改装が台無しだから・・・』と

一番台無しにしている部分をさり気無くめくったら

おばちゃんは、剥がした分を未練たらしく丁寧に貼り直す。

イメージ 5

何時までも新品アルミを誇示?したくて剥がさせないおばちゃんと

ボロ宿ばかりで、ピカピカの所に泊った事が無いばかりに

如何でも良い事に気に成って仕舞うおっさんでした。

イメージ 6 イメージ 7

たまたまの新装一番客が、貧乏インケツ客なのが許せないのか、

其れとも、全館完成時に一気に剥がすつもりで残して居るのか

どちらでもないのが解かっているから、めくる様に薦めたのだが

やっぱり中国人とは合わんなぁ。



泊っている間中も工事音に砂埃だらけだったが、

備え付けのバケツやハンガーまでも全部

何から何までサラ(新品)の

サラッピン秋利旅社マンセー! 保護テープ 絶対反対!

イメージ 8 イメージ 9
売り歩く商品をもう少し吟味したらと思う事が多々ありました

2日後に泊った南昌市のボロ旅社の小窓でも

言わずに居られなかったので、剥がす様に薦めたが無視されました。



『おっさん! そんな事どうでもええやんけぇ』とお思いでしょうが、

“綺麗でしょう”“美味しいね”等のカタログ写真満載の観光ブログだけには

したくないと拘っているとこんなスカの日も有ります。




イメージ 1

棚田の村に観光客が少ないのは、

村に入るただ一本の道が崖崩れで通行止めに成っているからだろうが、

帰りの便が分かり難かった。



確かなのは朝の一便だけで、

他便は棚田見物ツアーバスに合わせた代行なのか

不定期で時間は言えない様だった。



村側のバスがピストン運転しているかも知れないが、

言葉が出来なくて酷い目に遭った一週間前の璃江河上り船の事が頭に浮かび、

確実な朝一番の定期バスに乗りました。

イメージ 2

観光客は5人だけで、唯一の生活路線のミニバスは、

停まる度に荷物と共に積込むだけ詰めて積み残しも出て来た。



其れで無くでも災害で辛い目に遭っているのに、

暇な異邦人の為に唯一本の路線バスにも乗られないとなると

申し訳ないので、折り曲げた膝上の12kgのバックパックを抱き留める。



崖崩れ現場までの1時間半の間に2台とすれ違ったから

村側に取り残されたバスが3台も有れば

日帰り棚田ツアーを含めても何とかなるだろう。

イメージ 3


棚田の大賽村行き同様に、

崖崩れ現場から峠の三差路に在る和平村口まで歩いて迂回して乗換、

峠は各地からの棚田ツアーの送迎車やバスでいっぱい。



行きで学習しているので、皆と逸れない様にはしていたが

顔を覚えられないうえに山道歩きでバラバラになって仕舞っていた。

イメージ 5
棚田の村から龍勝にお出掛けの少数民族衣装のおばちゃんには翌日も逢いました。龍勝に行くのが分かって居たのなら、分かり易い格好なのだからへばり付いて行けば何の不安も無かった事に成ります。誰が龍勝まで行くのが分からないので乗客全員を目標にしていて、獣道でバラバラに成ってしまった。道中に指示してくれた様な気もするが、言葉も分からず余裕も無かった。

何も分からずに、待って居たバスの一台に押し込まれる様に乗ったが、

満員で行き先も書いていなかったので、

圧倒的にお客の多い桂林行き等に乗って居るのではないかと不安だった。




チケット(領収書)を発行されず乗っているのも気に成り

料金も二重取りされないか停まる度に地図と確認していたが

幸い座れたのと龍勝町バス駅まで直通だったので、山道を車酔いせずに済んだ。
イメージ 4 イメージ 6

到着後のホテルで荷を解き、

“某地○の歩き方”通りに乗り換えて町近くの銀水賽桐へ行くのに、

②番町内バスが分からないので、

バス駅近くの道で客待ちしていた中距離バスの三江行きに乗り込むと怪訝な顔をする。

其れでも『まあ!良いか』と言った感じで乗せてくれました。

イメージ 7

“某それがしの歩き方”には、

どちらのバスでも行けると書いてあったので自信は有ったのだが、

バスの格質共に同じの帰りの町内バスより1元高かった。



わざわざ停まったからなのか、

お客を遠近分離する為だったのかは分からない。



そんな事よりも、帰りに乗り逸れに備え、町からの距離や景色を覚えておいて、

バス停の場所や時間・間隔等を

着くと同時に確かめに行ったのは言うまでも有りませんでした。




↑このページのトップヘ