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青春18切符を買ったので、

普段の正規料金では行かれない所を検討していると

広島県まで行っても日帰り出来る事が分かり、

自転車では唯一、四国へ渡られるしまなみハイウェイに惹かれましたが、

流石に日帰りでは無理な様なので、尾道(地図)から鞆の浦行きました。



もとい、行く予定でした。



目覚ましは5時、JRでの最寄り駅の我孫子町駅5:47発で大阪駅に行ったが、

早すぎて新快速の始発まで30分待ちです。



頑張って奇跡の5時起きが損した気分でしたが、

乗り継ぎが良く、5回の乗換えで10:51には尾道に着きました。



尾道は、初めての街だったので、素通りは出来ません。

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背後の頂には、お城も見えていますが、自転車なので、

坂道を登る気も元気も有りませんから山手の方には行く気がしません。



海岸沿いの尾道映画博物館・尾道歴史博物館(共通券\500)や

東西に細長い市内を走り回って、久し振りの動かない寿司屋で、

寿司定食を食べ終わると1時を回ってしまいました。

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東西の横綱は、上原 謙(加山雄三の父)と田中絹代。
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この時点で、既に予定が無理だった様な気もしますが、

それはそれで、何時もの事です。



対岸の島に渡らなくても、陸路を松永経由でも福山市鞆の浦に行けますが、

当然、川の様に狭い海峡を渡って対岸の向島経由を選択します。

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男優名は、○○氏。女優は○○嬢と右から書かれている。大きな街とは言えないのに、港町らしく異常に多い飲み屋街=色町。

迂回すれば橋も架かっていますが、それは連なる島に行く自動車用で、

フェリーと言うより渡しが、競争の様に各所から出ていました。



ライバルが多い性か公の援助があるのか、信じられない位に安く、

ベトナムのフェリーを思い出しました。

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カローラ級が百円等の驚異的なフェリー料金表。此れを見れば、安いと思っていた自転車が高く感じてしまう。
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陸続きの様な向島は、橋向こうの感じで、島を感じないまま

次の島の様な半島に在る戸崎に渡ります。



このフェリーも、とても商売としてやっている様には感じません。



女高生を一人乗せて来て、

おっさん一人乗せて、直ぐに折り帰すピストン運転で、

着いた途端に、乗船が無いのに、直ぐに折り返して行きました。



そして安い(200円)。



公共の橋代わりなら当たり前かも知れませんが、

商売としては余りにも過利サービス、

何も無い所で、

時間待ちをしなくて済んだおっさんが言う事では無いかも知れませんが

助かりました。

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それで無くとも[パンク続きで神経質になっている此の頃、

尾道福山市境の大きな常石造船所付近を走っているとガラス片が有ったので、

気を付けなければ行けないなぁと思う間もなく後輪がオカシイ、

ガラス片を拾ったのか、偶然かはわからないが、またまたパンクしてしまった。



空気の抜け具合から、パンク修理剤で充分直るのが解かっているので、

やれやれ、またパンクかと思う位で焦りは無かった。



処が、小さ過ぎる後車輪は、前輪以上にパンク修理ボンベが当てがい難く

液が零れ捲くって修理剤が入りません。

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小さな修理剤充填ボンベだが、車軸に当たって、バルブと垂直に成らず液漏れしてしまう。


補助の空気入れボンベも同様だが、何とか空気圧も上がり、

優れ物の修理剤で、予定通り鞆の浦から福山に向かう心算でした。



常口大橋下からは、勾配がキツク成るので、

先を急がねばと思っていると

以前に乗っていた自転車の時同様に、クランクが内側に傾いている。



パンクや其の修理で歪む筈は無い。



乗り方が荒いのか、其れとも欠陥か、

フレームシャーシ繫ぎ目の電気溶接部分が切れる様に、

ぱっくりと開いていた。

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フレームのど真ん中で、一番大事な繫ぎ目溶接部分が剥がれ、何時分解してもおかしくない状態。帰ってから聞くと欠陥車としてクレームが効くかも知れないと言われたが、現物は見捨てて来たので何も言えません。

買ってから未だ8ヶ月、盗難と事故防止に反射シールを張り巡らしたり、

泥除け・ライト等、自分好みに改造して、

北は長浜丹波立杭、南は南紀白浜を始め、八瀬・加茂等にも行きました。



嫌に成るほどパンクをして今日もパンク、愛着もありますが、

電気溶接修理をしても、多分無理だと直ぐに思いました。



其れに、此処は地元から遠く離れた福山市の外れ。



騙し騙し走るのにも何時分解するか分からない位の重症、

危機管理の甘いおっさんも危なくて憚れる程なので、

直ぐに、放棄してバスで帰る事を選択しました。



帰りの電車の時間が迫っているので、愚図愚図していられないのと

家が建て込んでいたので、自転車は持ち込めないが、

バス停が近くに有るのが分かっていました。



近くに自転車を持ち込める鉄道駅が無く

バス停は在っても田舎の事、

うまい具合に、帰りの電車に間に合う便があるかも気がかりでした。



冷静にも?揉め事や関わりを避けるために、

防犯登録シールを剥がすのにも梃子摺った。



卑怯で薄情にも、愛車を見捨てるのに其の位しか思い付かなかった。



ツイている事に、直ぐに見つけたバス停で1分程の待ち時間で、

福山駅行きのバスに乗れました。



部品取りをしていると

50分後のバスや反対側の鞆経由の便まで間に合わなかった事に成る。



乗ったバスは、

緩い坂道やカーブの多い内陸部をほぼ最短距離で走るが結構遠く、

パンクやフレームシャーシ折れが無くても、

帰りの電車に間に合わなかっただろう。



身を挺してバスに仕向けてくれたかもしれない。



可哀相にも、

今でも見捨てられたまま横たわって地元に迷惑を掛けている筈です。



思えば、はた迷惑で冷たい仕打ちをしたものです。